「先日電話したとき喉が悪いようでしたが大丈夫ですか?」
学生時代、私は大阪で暮らしていたときに母からこんな手紙が届いた。
当時は独学で文章の勉強をしており、独学ゆえの限界に苦悩していたときに届いたこの手紙に私は驚かされた。
母から送られた手紙は
暑中見舞いをかねて手紙が届く数日前の、ほんの5分にも満たない電話で私へのいつもと違う違和感を感じていたのだ。
母と電話したとき、私自身、風邪なんてひいているとは思いもせずずっと部屋で勉強をしていた。
そして母からの手紙をもらい、ようやく自分の体調不良に気付きました。
今でも大阪に居たときの手紙を残しており、改めて読んでみると母の気遣いに当時から今の自分を振り返ると、あの時も今も、両親に迷惑ばかりかけて自己嫌悪。
手紙の山をあさると、父からの手紙もあった。
当時、父とはあまり仲良くなかった上、達筆すぎる字が読めず苦笑したものです。
それでも、父は不器用なりに
丁寧な挨拶と気遣いで私を励ましてくれました。
この頃から私は日頃のストレスから不眠症に悩まされており、父は私の悩みを母から効いてはアドバイスをくれました。
達筆ではあるものの、季語をはじめ
手紙の書き方がまるでなっちゃいない父ですが、大阪で1人苦悩していた私にとっては大きな支えとなり、卒業まで導いてくれた大切な手紙です。
人との交流をメールですましていた私にとって、両親からの手紙はかけがえの無い支えと勇気をくれました。
お礼に1度、実家に手紙を書いたことがあったものの
手紙マナーに疎かった私では、自分でも分かるくらい大変失礼な手紙を書いてしまい、投書することなく処分し、電話でそのことを謝ったことがありましたが……電話相手である母は「気にしないで」と笑いながら返事をしてくれました。
心が迷っているときに送られる、ささやかな手紙。
今も、部屋の棚の中に大切にしまっています。
送れなかった「ごめんねの手紙」
今の私なら、両親にしっかりとした「ありがとう」が書けるだろうか?
同居中である両親に手紙を送るのも一興、日取りを決めたら送ってみよう。